carcon999のブログ

12年間Y!ブログの記載を移行しました。電子工作関連の記事が多いです。

TOYOTA HackCars Day2014 Days3(9/21)

■前回からの続き

前の記事
TOYOTA HackCars Day2014 Days2(9/20)です。

■出発前に・・・

昨日思っていたように、撮影できなかった動画を早朝に自宅の車でできないか?
プリウスよりは、後部がフラットなので分かりやすいイメージ動画や写真が撮れるかもしれません。

何よりも7セグの明るさが低く目立たないのが気に入らない。
折角、メーターのギミックも動くようになったので動画撮影したい!

イメージ 1

格闘すること15分、朝の陽ざしは夜よりきつい。orz
これで、動画をきっぱりあきらめることができました。

■会場に到着する前に・・・

天王洲までは、自宅から90分の旅になります。
電車の移動も重要な作業時間です。

今日は、プレゼン資料を作ってプレゼンする必要があります。
他のチームは、動画撮影をする余裕があるかもしれませんが、メンバーの少ない私たちのチームはそんな余裕ありません。
今日は、プレゼン資料作成と練習に集中するしかありません。

電車の中でプレゼンで伝えるべきキーワードを検討します。
Evernoteに箇条書きで項目を考えました。

イメージ 2

※写真は、そのときのメモ書きです。
何となく箇条書きで項目を書き出していると、伝えたいことが見えてきます。
さらに、ここで情報を整理している間に

「IoTボックス」の名前が生まれました。

昨日までは、IoTタクシーと命名されていました。
あまり、タクシーにこだわらない情報端末としての位置づけはメンバーと共有できていましたが、この名前を思いついたときに絡まっていた紐がほどけたような感覚になりました。
みんなに受け入れられるといいのですが・・・

■3日目(3回目)の開始

さ~て最終日です。頑張りますよ~。
持参した作品の動作チェックをします。ギミックのメーターもちゃんと動きますね~。良かった。
昨日から動作を気にかけてくださっていた、中の人も声をかけてくれます。

イメージ 3

プランナーのRさんも「わ~すごい!」と喜んでくれます。
このRさん、私をすごい盛り上げてくれるので非常に気持ちいいんです。仕草や表情、「いいね、いいね」とか一緒に作業していて心地いい。

■IoTボックス命名

早速、製品名の話を話題にします。
IoTボックスでどうか?と・・・・

イメージ 4

実は、Rさんも新しい名前を考えてました。
成田は、非常にグローバルな名前で海外の人はだれでもわかる名前だと・・・ナリタクなんてのは分かり易いんじゃないか?
おお!いいね。いいね。ナリタクも、キムタクみたいで親しみやすいしいいな~。
※ついでにオタクもね(笑)

でも、やっぱり今回の発想は、タクシーに限定するアイディアではないのでIoTボックスをコアの名称として採用することになりました。
これがコアとしていろんな製品ラインナップが出せますし一番しっくりきました。

■プレゼン用動画は作らない

昨日、おもっていたような撮影ができなかったこと、今日は時間が無いことを話すると、私たちの場合は、見せられるものがある訳だしあえて動画でデモ撮影しなくてもその場で見せるのでそれで十分だろうということになりました。

その分、実演デモを失敗させる訳には行きません。
一番悪いパターンは、デモ用の時間が無くなり見せられないパターンになることです。
その時間を用意する必要がありそうです。

■さあ資料を作るぞ

プレゼン開始は15:00からです。現在、11:00なので4時間程度あります。練習を考えると14:00には作っておきたいところです。

ザクザクと資料を作成します。
Rさんに資料を見せると厳しいご意見をいただきます。

「もっと資料の言葉を短く」
「資料の文字を読むのではなくを自分の言葉で表現する」
「盛り上がりポイントを持つ」(単調でなく内容に波をつけること)
「間を持つこと」
「笑いも重要であること」

一気にレベルが上がってしまいました。

いままで出来てないことをあと2時間程度でマスターしないといけない。orz
厳しいぜ!Rさん

■発表順

発表するのが11チームあり、発表順序はスプレッドシートに早いもん勝ちで入力するというものでした。
おお!そんな早いもん勝ちとか私苦手なんですけど・・・

しかもスプレッドシートどこにあるかわからんし・・・
トップバッターは少し避けたい。できれば後方の方がなんとなく前の方のプレゼンを見ながら、方向性を修正することができるので好きなんです。そもそもMAのプレゼンの雰囲気がわからないのでなんとしても後方がいい。

他のチームが未入力の9番をゲット。
審査員の方は疲れているころかもしれませんけど、まあ1番じゃないので良かった。

■残り1時間

まだまだ中途半端な状況ですが、とりあえずプレゼンの練習を開始します。
Rさんはタイムキーパーで、声に出して伝えます。

最初・・・もうボロボロな感じです。「え~、え~、え~と」
明らかに自分で表現できてないです。原因は、プレゼン資料内の文字を短くしているので、そのキーワードで何を話すべきかちゃんと整理できてないことが原因です。

今までは、資料に述べたいことをすべて書いておいてそれを補足するようなプレゼンスタイルだったので難しいんです。
パワポの発表者スタイルが使えれば述べることをノートに入力しておいて説明するのもいいんですけど、マルチモニターで上手く表示できるかわからないので今からそれはできそうにもありません。

これは練習するしかありませんね。

繰り返し練習しますが、5分をオーバーするようです。
途中で話す内容を考えている時間の間が長いんですよね。自分でもわかります。
Rさんは、時計をみながら手を回す仕草でテンポアップの指示を出しています。(ああ、わかるよ。わかるよ。自分でも・・・)

何度か練習するうちに、言葉につまるポイントが見えてきました。
そのポイントをRさんは見逃しません。
「このスライドは削除しよう」「これは入れ替えよう」
私が説明し易いように、あれこれと考えてくれます。

結局通しての練習はタイムアップ。
とりあえず、デモを一番最後に持って行き、その時間1分が準備できるように4分間で13枚のシートでプレゼンすることになりました。私ができることは、デモの時間が無くならないように、少し早口で内容をアピールするしかありません。

■みんなの発表

9番目ということで順番的には後半です。
みなさんの発表が始まります。

なんかレベルが高い。プレゼンのレベルもそうですが、動画の完成度が高いチームが続きます。
面白動画を作ってくるチームもあります。まるでCMのようなすごい動画を作っているチームもあります。
すごいな~。とくに、自家用車のシャアシステムとかビジネスに使えそうなアイディアもあります。
そもそも、プレゼン資料の出来栄えが素晴らしいです。

中には、人数が減ってプレゼン資料がまとまらないチームもありました。
※つらいよね。わかります。

でも、自分の発表が終わっている訳ではないので、緊張は持続したままです。
自分の資料も気になります。
あ!誤字みつけた!

みなさんの発表を見ていると、資料のページ送りをプレゼン者以外の担当者が送っているチームもありました。
Rさんが、「自分が送る係りをやるよ」と言ってくれました。
しかし、自分のペースもあるので自分でやりたいことを伝えると気持ちよく「あなたが一番リラックスしてできる環境が一番いい」と言ってくれました。ああ、素晴らしいお返事です。

■発表時間

さあ、発表の時間です。
後はやるしか無いですね。
以外にも緊張は無かったのですが、練習中に時間が無いことがあったので、どうしても早口ですすめようとします。
審査員の顔を確認しながら間を持って進めることなんてできなかった。orz
自分のことだから、分かり易かったのか難かったのかよくわからないですね。

結局のところ30秒程度時間を余らして終了してしまった感じかな~?
早口を少し後悔しました。

イメージ 5

デモは、好評だった気がしました。
笑いも少し取れましたし、「なんじゃこりゃ感」を感じてもらうことができたと思います。

■結果は・・・

手前味噌ですが、MA賞をいただくことができました!
発表順からすると、4位ということだと思うのですが大健闘しました。久しぶりに嬉しい出来事です。
頑張って作った甲斐がありました。

その中でも総評でTechCrunch Japan編集長の西村賢さんに「アイデアではつきぬけており、未来を感じた作品でした。」とのコメントをいただき、西村さんには上手く伝わったことを実感しジーンと来た瞬間でした。

作品については、公式ページにまとまっています。

■最後に

ハッカソンには賛否あると思いますし、企業に利用されている感もありますけど、それよりも得られるメリットが大きい場合もありますので、そこは自分で割り切って参加するのが良さそうです。
こんな感じでハッカソンが終了した訳ですが、これから参加しようかな~と思っていたエンジニアの方に雰囲気が伝わり、その判断の情報になれば幸いです。

サポートいただいたトヨタIT開発センターの皆様ありがとうございました。
そして、チームメンバーのRさんTさんありがとうございました。