carcon999のブログ

12年間Y!ブログの記載を移行しました。電子工作関連の記事が多いです。

レーザー加工機初体験

ナノラボさんでレーザー加工を体験してきました。

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本格的なサービス開始はまだのようですが、運よくナノラボさんで使わせていただくことができました。
急な加工が必要になったりしたら、便利だと思うので装置の使い方を覚えるのが一番の目的です。

■加工するデータを準備する

加工するために必要なデータは、CorelDRAW+レーザー用のプラグインで出力するため、それで読み取れる形式で作成しておく必要がありました。CorelDRAWを持ってないのでInkscapeで作成し、それをインポートすることにしました。

Inkscapeは無料ですし、CorelDRAWでもインポートできる形式(*.svg)ですので問題ありません。不安であれば、CorelDRAWは、無料体験版があるのでそれを利用して、試してみると安心です。

★切断する線は、黒色+極細線
切断する線は、黒+CorelDRAWの極細線で描画しておくのが良いです。
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※CorelDRAWの設定画面キャプチャーです。

★文字は、レイヤーを分けて作る
レーザー加工機は、切断だけでなくエングレービング(彫り込み?)と呼ばれる表面を少しだけ傷をつけて加工することができるモードがあります。
加工する際は、切断とエングレービングは分けて行う必要があるので、レイヤーを分ける必要があります。
※今回は、私はカットだけ行いました。

★以下のような感じでレイヤー分けしておくとよい
ABCの文字をエングレーブし、四角に切り出すような場合

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■エングレーブする。
エングレーブは、エングレーブ用のモードが、CoreDRAW(プラグイン)に用意されているのでそれで実行します。
レーザーの強さと移動スピードで掘り出しの具合が異なるので、お店のサンプルや、店員さんの経験談を聞いて調整します。
端材となる部分で、少し試し印刷するのが良さそうです。
本来、文字を最初にレーザーで加工してから切断になりますが、今回エングレーブは行わなかったのでパス。

■カットする。

用意した素材は、乳白色のアクリル板2mmを準備して挑みました。
カットするときのパラメータとしては以下。
・本体出力:25.5%
・加工順序:Small→Large
・移動速度:12 mm/s
ピクセル:1 steps
・繰り返し:2 times

★結果は・・・「惨敗」
今回は失敗しました。原因は以下です。

・カットを2回で切れる設定にしたため、1回目の照射でアクリルが反りあがって位置ずれが発生し、結局切断できない。
 → 今回の2mmタイプであれば、少し出力を上げて一回で切断するのが良かった。

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レーザー加工すると、普通ならば綺麗に切断されるはずが・・・

・前面のアクリル保護シートを剥がさずに切断したため、レーザー照射時にその保護シートとアクリルの隙間に燃えやすいガスが入り込み、燃えるようなカットが発生。それにより、カットの周囲に燃えあとが付いた。

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周囲が溶けているような感じがわかると思います。

最初の写真を見ていただくと、右上の方に燃えたすすがついているのもわかりますね。

■テストが重要です。
教訓は、捨て板の部分で、十分なカットやエングレーブのテストを行ってから実施すべき。
今回は、プリンタ用紙の紙でそれっぽく綺麗にカットできたので、持ち込んだ素材での検証は行わずに一発勝負しました。
まあ、操作が目的でしたので、この経験は次に活かされることでしょう。(笑)

GW中にでも、もう一回チャレンジしてみようかしら。
動画はありませんが、レーザーでカットされてゆく様子は、3Dプリンタを眺めているよりもずっと楽しいですよ。