MTV-54K0DNのフォーマットと画像

雑誌Interface付録のSH-2Aマイコンに秋月カラーカメラ（MTV-54K0DN）を接続して分かったことをメモしておきます。
実際に、SH-2Aとカメラを接続する場合には、これら通信フォーマットを理解するのは『ビデオディスプレイコントローラ3』なので、詳しく知って無くても接続できてしまいます。（ハードが賢いです。）

MTV-54K0DNからは、NTSCのITU656で定められたフォーマットのデータが27MHzの速度で送られてきます。そのフォーマットを自分なりに整理したのが以下の図です。
実際には、このフォーマットのRAWデータを見た訳ではありませんが、資料を読み解くと以下の形式になります。このフォーマットは、１フレーム分を示しており、1716*525=900900Byteがデータ量になります。（見難い場合は、画像をクリックして拡大してください。）

全体のデータは、フィールド１とフィールド２（TOPフィールド、BOTTOMフィールドとも呼ばれていたりする。）に大きく分かれます。つまり２つをあわせて１画面分が構成されます。以下の図がそれらを合わせた場合の図です。つまり、このフォーマットで最大表示できるサイズは、720pix×487Lineということになります。

SH-2Aでは、残念ながらこのサイズの画像を扱うことは、ビデオディスプレイコントローラ自体ができません。コントローラは、最大でこれらの縦・横をそれぞれ1/2した値が最大になります。（それ以外に、1/3, 1/4も扱える。）実際に、1/2で読み取った画像が以下になります。ビットマップはアップロードできないので、PNG形式です。（360pix×243Line)

画像を拡大して確認するとゴミが見えます。拡大せずとも、左側のゴミは見えます。拡大すると、左は、8pixが変で、上１ラインと、下１ラインも少し変です。これは、1/2した結果なので、左16pixと、上2pixと、下2pixはカメラ側からのデータが出力されてない可能性があります。
実は、もう少し詳しく画像を確認すると、上のLineは、少し薄く表示されていて、下のLineは、全く表示されていません。

多分、映像が出力される領域が、(720-16)*(487-2)=704*485だと思っています。最初の１ラインが薄いのは原因が分かりません。ただ、気にするほどでもないので無視しても良いと思いますし、最初の１ラインは無視して表示しないのもありだと思っています。なんせ、1/2しか表示できないのでここは不明です。

私の結論としては、SH-2Aでこのカメラの画像を綺麗に表示できる最大解像度は、352*242のサイズであるということに到達しました。