carcon999のブログ

12年間Y!ブログの記載を移行しました。電子工作関連の記事が多いです。

Tiny RTCモジュール

自作で時計を作っていたりするので、リアルタイムクロック(RTC)のバックアップ電力が気になります。
私が作っている時計で使っているルネサス製のマイコンRL78にはRTCをバックアップするためのVBAT端子が無いので、RTCを動作させたままマイコンをスリープモードにすることで低消費な状態を作り出しています。

そのようなことをせずとも『外部にRTCモジュールを登載すればより低消費なことができる』というこで、DS1307を見つけました。このモジュールは、秋月通商でも取扱いがありますしメジャーな部品のようなので早速使ってみることにしました。(良ければ自作の時計にも利用しようかと考えての購入)
現在、マイコンには32.768kHzの水晶を取り付けていますが、DS1307にはクロックの出力機能もありRL78の外部クロック入力に接続することもできます。

手元に秋月さんのDIP品もあるのですが、モジュールとしていろんなところで販売されている『Tiny RTC I2C modules』を利用しました。
Amazonさんでも業者が取り扱っているこちらの製品と同じようですが、中華から直輸入(電池付き)で$3.88でした。

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写真にあるように、モジュールと電池がセットになっているものを購入しました。
電池は、聞きなれないLIR2032です。ちょっと似ている電池でCR2032がありますが大きさ同じです。
LIR2032は電圧が3.7vあり充電できるタイプです。テスターで確認したところ3.8vありました。

最初は、このRTCモジュールに充電回路も付いているのかと思いましたがそんな回路は付いている様子がありません。多分CR2032を使っても問題ないと思う。
※充電器は持ち合わせてない。

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モジュールとは、I2Cで通信しますので接続さえ間違わなければ簡単に動作します。
Arudinoでサンプルもあるのでここでは紹介しませんが、こちらのコードを参考にしました。
※ちなみに、初回電源投入時はRTC動作していません。一度書き込みを行うことで時を刻み始めますので、READだけでは同じ値が読み込めます。(00年01月01日 00:00:00)

動作が確認できたところで、消費電力を測定してみると1.8μAでした。

イメージ 3

私の自作回路ではSleepモード動作中に4μA消費しています。

イメージ 4

消費電流を半分以下にできるのは魅力的ですが、今でも十分バックアップできるできると思っているので大きな問題がなけれればこのままの設計で進める予定です。

※実は、最初は100μA以上消費していたので、それならば今回のものを使おうかと思った次第ですが、
ソフトを修正したら4μAに落ち着いてしまったので使わなくても・・・
中華から、上記モジュールではなくチップ単体でDS1307も購入してしまったのですが使い道がなくなってしまいました。(笑)