carcon999のブログ

12年間Y!ブログの記載を移行しました。電子工作関連の記事が多いです。

Wio NodeのArduino化

■概要
Wio Nodeは、ESP-WROOM-02Wi-Fiモジュールが搭載された小型で低価格なモジュールです。

ESP-WROOM-02といえば、Arduino化が流行っているようなので、これもArduino化して利用できると思いネットを探したのですが、『できる』という記事があるだけでその手順が無かったので、私が試した手順を紹介します。もとのファームに戻す手順は試してないので、一度やると戻せない可能性がありますので自己責任でお願いします。

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この作業を行うことで、非常に小型のWi-Fi機能が搭載された使いやすいArduinoが手に入ります。
格安なので、通常とArduino化したものと2つ持ちもいいのでは?(;^ω^)

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■準備するもの

Arduino化するためには、以下のものが必要です。
- Wio Node本体
- USBシリアル変換モジュール(この(Amazon)辺のもの)
- GROVEケーブル(この(Amazon)辺のもの)

※私は、GROVEケーブル持ってないのでコンタクトピンで接続しました。

■書き換え方法

Wio NodeをUART経由でPCに接続しファームウェアをArudino IDEから書き換えします。
※OTA(Over-The-Air)での書き換え方は知りません。

■接続図

Wio Nodeの回路図を探したのですが、残念ながら見つけられませんでした。
(2016/09/07修正)下記の一番下に回路図ありました。<(_ _)>
http://wiki.seeed.cc/Platform/Wio/Wio_Node/

テスターで調べて、下記のように端子が出ていることが分かりました。

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そこで、このUARTにUSBシリアル変換モジュールを下記のように配線します。
TXはRXIへ RXはTXOへ接続し3.3Vは接続しません。
注意点は、USBシリアル変換モジュールからの電源供給ではなく、USBケーブルを介して電源は供給します。

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ここまでくれば半分はできました。

Arduino IDEを準備する

私が利用した環境は、Arduino.ccの1.6.10版です。ESP-WROOM-02(ESP8266)のファーム書き換えには、Arduino.ccのIDEが必要のようです。

ここの準備の方法は、他のサイトで詳しく説明しているので、IDEの環境準備はそちらをご参照ください。
大変お世話になっているスイッチサイエンスさんの記事です。
こちらの記事にある、『スケッチを書き込み』する前まで準備します。


一つ注意点があります。
Wio Nodeには書き込みの際に自動的にリセットする機能は無い(と思う)ので、Reset Methodは、ckにしておきましょう。※手動でリセットを入れる必要があります。

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■書込みプログラムで注意点あります!

Wio Nodeの上位機種?にWio Linkという製品があり、そちらでは、GPIO15をかならずHIにしなさい。とあるので、そのようにSetupでかならず記載するようにします。

  pinMode(15, OUTPUT);
  digitalWrite(15, 1);

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■書込みます!

最後に一番重要なポイントです。ファームを書き込む前に、本体を書き込みモードに移行するRESETを手動で入れる必要があります。

1.USBの電源を入れます。(初回のみ)
2.FUNCのボタンを押しままにします。
3.RSTのボタンを押します。
4.1秒くらい経過したらFUNCのボタンを離します。
5. IDEから書き込みします。
※USB電源を毎回入れ直す必要はありません。プログラムを変更する場合は、2~5を繰返します。

上手く行くと、書き込み中に青色のLEDがちかちか点滅します。

■下記のエラーが出る場合は、上手くリセットが出来てない可能性があります。
もう一度リセット手順を行ってください。ダメなら、いちどUSBの電源を切ってから再度TRYしてみます。
warning: espcomm_sync failed
error: espcomm_open failed
error: espcomm_upload_mem failed
error: espcomm_upload_mem failed

■成功!

書込みが成功すると、本体の赤色LEDが点灯します。
※この赤色LEDの点灯は、先のGPIO15をHIにしないと点灯しません。
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リセットは、慣れれば簡単です。
あとは、いろいろお楽しみいただけると思います。
ご参考になれば幸いです。